亀戸界隈のこと3

今回は食べ物の店を紹介します。

まずは、佐野味噌店。下の写真にもあるように、店に入ると味噌樽が所狭しと並んでいて、どれも美味しそうで最初は選択に迷ってしまったが、結局仙台味噌3年もの、手前味噌が定番になっている。いずれも香と深い味わいで、それまで横浜のスーパーで買っていた味噌は二度と買わなくなった。また、少々お高いが、秘伝手作り神代味噌を買ってみたが、最高の味わいであった。経済状況と相談して、これからはこちらも選択肢の一つにしたと思っている。

この佐野味噌店には他に、味噌漬け、ラッキョウ、甘酒を始めとして乾物や漬物類、佃煮など多品種の商品がひしめいていて、誘惑に耐えられずついつい買ってしまうことが多い。従業員も訓練されていて気持ちがよく、いつでも客が絶えないで賑わっている。

次いで、船橋屋。くず餅、あんみつ、そして夏のカキ氷はなかなかのもの。中でもくず餅は有名で、上質の小麦でんぷんを地下天然水で15ヶ月発酵精製し、ひとつひとつ丁寧に蒸し上げているそうで、食べた時の歯ごたえが何ともいえない。また、カキ氷は天然の氷を使っていて少々お高いが、あのサクサク感はこれまた堪らない。

次なるは、天神煎餅大木屋。亀戸天神と蔵前通りを隔てて真正面にある。1枚90円の生醤油煎餅、55円の厚焼き煎餅などを食べたが、醤油の香がほんのりして歯ごたえがよかったが、今ひとつの感がした。そういう意味では数箇所で売っている草加煎餅の方が味わい深い感じがして、最近ではもっぱら草加煎餅を買っている。

次いで、シューファクトリー。亀戸駅ビルアトレに属するが、亀戸の改札口を出ると直ぐに見つかる店。シュークリームは店で焼きあげる、焼きたてサクサクのパイ生地になめらかクリームをお客様の目の前でつめてくれる。110円と手ごろな値段で、イチゴ、抹茶味もある。また、夏はシューアイスがお奨め。

他に、鳩の飛び立ついり豆屋とインターネットで紹介されている但元いり豆本店は、大正初期に創業とのことで、店に座っているおばさんと外観に古きよき時代の面影が残っているが、いつも通り過ぎるだけである。また、駅ビルアトレには大根料理で有名な割烹升本の弁当や饅頭が売られているが、これも素通りしただけである。

今後はこれを機会にこういう店の探索も続けていきたいと思っている。

松尾 仁