緑茶とフッ素 2009年5月2日

 

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???????? 「夏も近づく八十八夜、
 ????  野にも山にも若葉が茂る。
  ???? あれに見えるは
  ???? 茶摘みじゃないか。
  ???? あかねだすきに菅の笠。」

 これは茶摘みの歌。八十八夜は立春から数えているので5月2日本日である。
 世界のお茶の生産量の70%は紅茶である。しかし、日本で生産されるお茶はほぼ100%が緑茶だ。実は、緑茶も紅茶もウーロン茶も、原料はみな同じで、ツバキ科の常緑樹「チャ」の新芽である。それが製造法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に分かれる。お茶の発酵は,微生物によるものでなく、茶葉がもつ酸化酵素を利用したものである。発酵茶は、酵素作用で茶葉の成分が変化して褐色の色調が出るのに対し、不発酵茶は摘み取り後、すぐ加熱し酵素を失活させるため、茶葉の緑色が保持される。

下の図は一番茶。

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 緑茶の成分にはカテキン(ポリフェノールの一種、虫歯の原因になるミュータンス菌の増殖と、歯垢ができるのを防ぐ)、ビタミンB1、B2、ビタミンC、カロチン、ビタミンE、食物繊維、カリウム、カルシウム、サポニンなど体によく効く成分が豊富に含まれている。
 この緑茶には我がフッ素が含まれているのである。このフッ素はお茶の葉の表面を強くする作用があり、これを摂取すると、歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防するのに役立つ。
 お茶の品質とフッ素含有量との関係では、下級のお茶の方がフッ素の量が多いと言うデータがある。また、第一煎茶では90%のフッ素が浸出され、フッ素が水溶性であること、浸出温度が高く,また時間が長くなるほどフッ素溶出量が多くなることが分かっている。
この成分を取り出し、ガムとして虫歯予防を謳っているのが、所謂機能性ガム「キシリトール+F」ガムである。

松尾 仁