亀戸界隈のこと4

『亀戸大根と江戸切子』
3月21日の朝、NHKの「土曜すてき旅」で亀戸の二つの名物が紹介された。亀戸大根と江戸切子である。早速、このブログの著者の一人として、その旅の経路を辿ってみた。まずは、以前紹介した亀戸七福神のうちの大国神と恵比寿神が祭られている香取神社には写真に示す亀戸大根の石碑にお参りした。そこでは、毎年、地元の小学校で「亀戸大根」を栽培してもらい、出来上がった大根を持ち寄り香取神社で「大根収穫祭」を行うと言う。

その大根は、写真のように細くて小さいが辛味があっていい味だと言う。

その亀戸大根を使った料理を食べさせてくれるのが割烹「升本」。3月も最後の日の昼、そこを訪れた。ランチメニューは「亀戸大根あさり鍋めし」が、あさり鍋(江戸前生あさり・亀戸大根・旬野菜・太鼓橋うどん)、麦菜めし、亀戸大根たまり漬け、大根スティック、南蛮漬け、おあがり揚からなる。また、「亀戸大根あさりせいろめし」は、あさりせいろ飯、おあがり揚げ、南蛮漬け、茶碗蒸し、豚角煮、亀戸大根たまり漬け、亀戸大根スティック、亀戸大根汁からなる。他に「天神弁当」があり、刺身、焼物、揚げ物、煮物、茶碗蒸し、御飯、お吸い物、香の物、デザートからなる。

その日は「亀戸大根あさり鍋めし」を食べた。まずは、下の写真右上の麦菜めしのお鉢が登場。それからあさり鍋を中心に全ての料理が一度に出揃った。麦菜めしを茶碗に盛り、その上にあさり鍋の中身をかけて食べる。味噌仕立てで、味噌は以前紹介した「佐野味噌店」のものだとか、さすがにコクのあるいい味である。麦菜めしともよく合っている。付け合せもさっぱりしてなかなかのもの。すっかり気に入ってしまった。これから「亀戸大根あさりせいろめし」「天神弁当」にも挑戦していきたいと思っている。

次いで、江戸切子を製造販売している「彩り硝子工芸」。割烹「升本」の蔵前通りを隔てて丁度真向かいにあり、いつも行く蕎麦屋「玉川屋」の隣で、写真のような幟が迎えてくれた。中に入ると写真のような独特の色と形の器が目を引き、さらにスタンドや風鈴などが所狭しと並んでいた。少々高価なので買うまでには至らず、そこの奥さんと話をして、名刺を貰って早々に退散したが、創作を重ね、日々進歩している姿が心地よかった。

松尾 仁