2022年新年のご挨拶 代表取締役会長 松尾 仁

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

コロナ禍になって2年、昨年11月ごろからようやく終息の気配が見え始めた矢先、今度はオミクロン株という新たなウイルスが欧米を中心に蔓延している状況で、わが国も油断のならない状況下に置かれています。弊社も在宅勤務をベースに対策を行ってきて、最近では慣れの間隔に浸っております。今年こそは、コロナが収束し、新たな希望に満ちた状況になることを祈るばかりです。

弊社は昨年15周年の節目の年を迎え、コロナの影響はありましたが、順調に推移しております。これも皆様のご支援の賜物と改めて感謝いたします。

今年は、私にとって節目の年になります。といいますのは、6月に代表取締役の職を辞し、AGCの後輩の青崎耕氏に譲ることに決めました。思い出を含め、この場を借りて述べさせていただくことをお許しください。

15年前、この会社を立ち上げた時は、いくつかの事業の可能性があるものの売り上げの見通しが立っていたわけでもなく不安を抱えての出発でした。しかし、スタッフ一同、前向きに前向きに取り組み、少しずつ売り上げが伸びて、数年で何とか一人前の企業に育ちました。その後、多少に浮き沈みはありましたが、順調に推移していると思っております。

私はその中で、AGC時代に培ったフッ素化学の技術を応用していくつかの製品を開発し、貢献できたと自負しております。また、私の発想で取り組んできました「Fluorochemistry Network News」というフッ素関連の情報誌はNo180を完成したところです。主なフッ素メーカー様にご購読いただき、ご好評を得ております。企業文化ということの重要性が昔から叫ばれており、それに叶った事業として位置づけられると思っております。この事業だけは、これからも続けていくつもりです。この事業、文献、特許、新聞情報をベースにしたもので、環境問題、エレクトロニクス分野、電池などの新エネルギー分野、フッ素系医薬・農薬の情報を中心に扱うライフサイエンス分野、自動車や工業用途を中心の工業・自動車分野、フッ素化学の基礎や一般を扱う分野、そして企業・業界の情報を扱う分野に分けて情報を提供しております。週1回の国会図書館における文献調査を含めて約80時間を費やして作り上げております。或る意味でライフワークの一つになったなというのが最近の偽らざる感想です。こういうことに携わることができることに幸福感を感じており、感謝の気持ちで一杯です。

企業は永遠なり。創業の時に思ったことが15年続き、益々その願いが強まっている今日この頃です。その願いを叶えられるのは皆さまのご支援です。どうか今後ともよろしくお願いいたします。

そして、皆様のご健勝を心からお祈りいたします。

 

令和4年元旦 松尾 仁