Oさんのご逝去を悼んで

我らが仲間でこのブログにも登場したことのあるOさんが急逝された。

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彼女は小さい時からアトピーと戦い、昨年7月に脱ステロイドに挑戦、自宅で療養していたが、3月中旬に入って急変し、帰らぬ人となった。その一週間前まで私がお願いしていた仕事を完ぺきにこなしていた。

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実に聡明な女性で、特に英語はTOEIC920点を取得したほど素晴らしかった。意志が強く、一度こうと決めたら貫く。それがむしろ仇になってしまったのかもしれない。痛恨の極みであり、残念でならない。お母さんからお電話をいただいたが、やはり自分の決めたことは決して曲げない性格で、残念でならないとのことだった。ご家族の悲しみは如何ばかりかとお察しする。

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良く気が付き、その笑顔はまさに百万ドルの笑顔であり、我々はずいぶん癒された。しかし、一昨年ごろから、アトピーに使っていたステロイドが効きにくくなり、悩んでいたようだった。特に昨年春ごろからは笑顔が消え、独り閉じこもってしまう傾向があった。そして、7月に突然、脱ステロイドに挑戦したことを告げ、自宅療養に入った。長年のステロイドの使用から一気に使わなくなったことでその反動はかなり激しかったようである。

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10月ごろからようやく自宅での仕事ができるようになり、私の仕事を手伝ってもらったが、隔週ごとに体調を崩されていたようだった。しかし、昨年暮れごろから快方に向かい、新年会でお会いした時は顔色もよく春までには治ると思うと元気だった。ところが、2月半ばに一度体調を崩され、さらに三月半ばに40度以上の高熱を出され、入院したとのことだった。その後、薬で熱が下がったから仕事をしますとのことで、薬で下がったということが気になっていたが、お願いしたところ、完ぺきにこなしてくれた。それからわずか1週間で帰らぬ人となってしまった。

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アトピーなどの脱ステロイドはかなり危険だということを聞いていたが、あらためてその恐ろしさを実感した。本当に惜しい人を亡くした。心からご冥福をお祈りしたい。そして、彼女のご遺志を継ぎ、残りの仲間で会社を発展させたいと固く心に誓った次第である。

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グレゴリア聖歌を買ってきて聴いた。

 マドリガル・スロヴェニコ合唱団の演奏で15曲。入祭唱、昇階唱、ハレルヤ(アレルヤ唱)、奉献唱、キリエ(求隣誦)、グローリア(栄光)、サンクトゥス(三聖頌)、アニュスデイ(神羊誦)、アンティフォナ(交唱)3曲、応唱3曲、散文からなる。

 正式に聴くのは初めて。不思議な響きが心に染みいる。特に、今の状況ではその響きは一層心を揺るがす。彼女の魂にも届き、観音様のような美しい顔で安らかに成仏されることを心から願う次第である。